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 新年明けましておめでとうございます。

 新たな年が、各県工組、各関連団体並びに賛助会の皆様方にとりまして、
飛躍の年になりますよう心からお祈り申し上げます。


 さて、新型コロナウイルス感染症も2類相当から5類へと移行しました。
そのため3年余り続いた新型コロナ感染症は、季節性インフルエンザなどと同様に扱われることに
変わっています。日本経済は、コロナ禍から社会経済活動の正常化が進む中で穏やかな持ち直しが
続いている状況です。一方で、世界的なエネルギーや食料の価格高騰、欧米各国の金融引締めによる
政界的な景気後退懸念など、取り巻く環境は厳しさが増してきており、物価の上昇率は年を通じて
高い水準で推移し、多くの品物の価格にコスト増を転嫁した波及が徐々に表れ、価格の上昇に拡がりを
見せています。また原油・原材料価格の高騰、機械部品等の調達困難、人材不足によって生産性向上に
大きく影響がでており、多くの皆様は収益面において大変ご苦労されていることと思います。


 愛知県製本工業組合は、皆様方のご理解とご協力を得ることで無事に新しい年を迎える事が出来ました。
当組合の活動は、新年会の開催をはじめ、光文堂最新省力化機材展への協力、断裁機特別教育講習会の開催、
出版事務用品類製本部会の開催、さらに、愛知・岐阜合同会議など、積極的に取り組んで参りました。
これもひとえに賛助会員、組合員の協力の賜物と感謝申し上げます。令和6年の先行きは、
見通しが今の段階では分かり兼ねますが、製本業界の課題としては、事業継承の問題、適正価格の確立、
人手不足の解消などがあり、多くの案件が山積しております。今後、製本業界としてもDXなどを活用する
ことが必要不可欠ですが、発展的なパートナーと新たな市場に着手して行かなければ製本業として
生き残れないと考えます。組合の運営にあたり、財務の健全化、組合員同士の情報共有出来るように
努力して参りたいと思います。


 さて、2024年(令和6年)の干支は「辰(たつ)」です。動物にあてはめると竜(龍)ですが、
竜は十二支で唯一の空想上の生き物で、権力や隆盛の象徴であることから、出世や権力に大きく関わる年
と言われています。或いは、辰年は陽の気が動いて万物が振動するので、活力旺盛になって大きく成長し、
形がととのう年だともいわれています。当組合も活力旺盛に活動することで、新たな道筋をつけて、
安定した年にして参ります。皆様には一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、
ご繁栄とご健勝を祈念して、新年ご挨拶とさせて頂きます。


令和6年1月吉日

愛知県製本工業組合
理事長 飯島 浩司



 
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