組合は令和6年より執行役員が新体制となった。業界全体の発展を促進するために、事業として、名古屋市主催の「尾張名古屋の職人展」にはじめて出展し、組合員が製本職人として本制作の指導を行い、一般の方々に御朱印帳作りを体験していただく機会を提供した。この取り組みは、製本業界の魅力を広く知っていただくとともに、業界の新たな可能性を模索する重要なステップとなった。
また、職人展出展での成果を基に、新春機材展にも初出展をし、来場者が手に取ってみたくなる書籍の紹介を行った。地元で印刷製本を学ぶ学生の来場があり製本についての質問に答えることができた。また、他県の来場者から、組合員の仕事となる引き合いも受けることができ、新たな取り組みへの手応えを感じることができた。
製本組合には長い歴史と伝統があり、それと同時に、精巧な技術や新しい考え方がある。これからも製本の魅力を広めていくことで、業界はさらに活気に満ちたものとなりえる。出展という取り組みを通じて、業界の技術力と魅力をより多くの方々に知っていただけるように今年度も務めていく。新たな活動で得た製本に対する関心を、今後も一層高めるような企画を提案し、製本業界のさらなる飛躍を目指していく。